低分子だけではない、特別なヒアルロン酸。ECM・E ヒアルロン酸は、どのようにしてこの世に誕生したのでしょうか?開発までの軌跡やこだわりを、生みの親であるアダプトゲン製薬の林社長が語ってくれました。
中学三年生のときに出会った、軍医経験のある体育の先生。「鶏のトサカをしぼって破傷風の兵士を治した」。この話を聞いたときから、いつも鶏冠のことが頭にありました。
今から30年近く前、健康食品の仕事を始めたとき、真っ先に始めたのが鶏冠の免疫賦活についての実験です。当時はすでに、鶏冠からとれたヒアルロン酸が医薬品や化粧品の分野で活用されていました。けれどヒアルロン酸は分子が大きくて吸収されにくいため、食用として開発しようとする人は誰もいません。そこで免疫賦活の研究と同時に、食用ヒアルロン酸の開発に着手したのです。
吸収率の高いヒアルロン酸をどうやって作り出すか。ECM・Eを抽出するまでにもいろいろと試行錯誤がありました。けれどそれ以上に苦労したのが、食用としての安全性の確認です。こんなに効果があるなら、何か弊害もあるのでは…。マウスを使った実験ですでに安全性は証明されていたのですが、やはり人体で試してみないと不安だったのです。そこで、「これはもう、自分で試すしかない!」と、毎日50粒も飲み続けました。これだけの量を飲んでいると、そのうち鶏冠が生えてくるのでは?と思ったほどです。
何カ月飲み続けても特に悪い変化はないので、家族や研究仲間にも勧めるようになりました。すると、これはスゴイ!ということになって、ようやく商品化に踏み切る自信ができたのです。
ヒアルロン酸は、体のいたるところに存在する成分です。そしてECM・Eは、ヒアルロン酸が体に存在しているときと非常によく似た構造になっています。
鶏冠からECM・Eを抽出・精製するには非常に高度な技術を必要とします。また良質の鶏冠を入手し続けるにも労力を要します。けれど安全性にこだわるなら、やはり原料は天然でなければいけないのです。
低コストで簡単に大量生産ができるバイオヒアルロン酸というのもありますが、バイオ技術にはまだまだ不明な部分が多い。今はまだ特にこれといった問題は指摘されていませんが、多くの成分がそうであったように、後々何か不安が出てくるかもしれません。
鶏冠には、古くからヨーロッパやアジアで食用にされてきたという、長い歴史の証明がありますからね。
ECM・Eの特徴は、ヒアルロン酸を中心にタンパク質やムコ多糖類が結合したものを低分子化していること。これが、他のヒアルロン酸と比べて大きな吸収率の差を生んでいる理由です。
鶏冠からヒアルロン酸だけを抽出する技術、この純粋なヒアルロン酸を低分子化する技術は、すでに確立されていました。しかし、いろんなものが結合した状態でヒアルロン酸を取り出すことは、まだ誰もやっていませんでした。ましてや、結合物を低分子化するなど、未知の世界。私たちが実現した技術は特許を取得していることもあって詳しくは明かせないのですが…ECM・E完成までには、私を含め研究者たちの長い長い時間があったことは確かです。
這うことしかできなかった方が、次にお会いしたときには立ち上がっていた。支えがなくてもベッドから起き上がれるようになった。ECM・Eには、数々の逸話があります。ここまでの実感があるものだから、100年先、200年先にも伝えて行きたい。最終の目標は、老化防止として使っていただくことでしょうか。「40歳を過ぎたら、ECM・Eを飲むのは当たり前」。そんな風になっていけば、嬉しいですね。
そのためには、使っていただくエンドユーザーさんに、本当に良いものだけをお届けし続けなければいけません。けれど、私どもは製造者。そこで必要になってくるのが、私どもと同じ考えを持った企業とのお付き合いです。安価なバイオヒアルロン酸に走るのではなく、安全で実感のあるものをできるだけリーズナブルに。「軽快」は、私たちの想いがつまった商品なのです。